COCO「リメンバーミー」なんだよな、って思うこの頃
祖母の家に行って帰る時には、
祖母が私が道を曲がって見えなくなるまで
ずっと立ってみていてくれたので、
ついつい私も子供達が出かける時にはそうしてしまう。
私は高校も大学も実家から通えるところだったので
結構長い間実家にいたけど、
ウェールズに住んでいれば、子供達が自分の人生を歩んでいく
のにとっとと家を出ていくのはしょうがないな。
彼らがちびっ子だった時には、
学校に行くたびに
「いっちょあがり」「にちょあがり」「さんちょ」「よんちょ」
と、(爆)数え、
子供達が全員一日中学校に行くようになった時には
バンザイ三唱をしていたものだ。
でも、友達で「子供が学校にいっちゃったので寂しくて」
と言っている人が結構いるのを聞いて、
私は「へえー」と思っていたものだった。
長男が3年前に出ていき、
またしても「いっちょあがり」と思うかと思ったら、
案外寂しかった。
それで、
「あー親離れっていうより、子離れしていないってこのことかああ」
と思ったのであった。
今回は次男。
チンドン屋のような格好をして
枕からお布団、フライパンを抱えて
電車に乗っていった。
今回は電車が来る4分前に改札口からホームに行ってしまったのだけど、
私はやはり電車が来るまでずっと改札口で立っていた。
電車が来て、息子がどこから乗ろうかうろうろしているのが見え、
一人で息子が見ていないのに手を振っていたら
息子が気がついて手を振ってくれた。
電車が出ていって、どうしようかなーと思ったのだけど、
「そうだ。歩道橋から見えるし。」
と思って歩道橋にのぼってとった写真がこれ。
いつも子供たちが出ていくたびに、
「母もこういう気持ちだったんだな」と思う。
2年前に亡くなった母だけど、こうやってまた母のことを思い出して、
じーーんとするのは嬉しいものだ。
映画「COCO」が大好きなのだけど、
あの中で
「死んだ人の思い出を忘れなければ
その人はずっと生きているんだ」
っていうのは本当にそう思う。
祖母の思い出もそう。
自分の子供を見送りするたびに
祖母のことを思い出すのだから、
彼女は生き生きとあっちの世界で掃除しているのだと思う。
(掃除っていうのは、祖母は異常な(笑)綺麗好きでいつも家中の床を拭いていたので。)
自分が親でなくても、自分に親がいなくても
誰かががやってくれたことを忘れずに
ついつい自分もしてしまうことってみんな経験しているのではないかな?
そういう時は、
もし、その人(誰か)に子供がいようがいまいが、
関係ない。
その人はあなたの心の中でずっと生き続けることになる。
そんなことを思った。
PS. でもいい思い出がいいよね。嫌な思い出で思い出されるのはちょっと嫌だわな。
ふんがふっふ